撮影画像から空間復元の原理
問題点
1.
形状表現
物体表面の特徴点の空間座標がわかれば、これらの点を結んで物体の形状を表現できる。しかし、どの点を結べば良いかの判断は難しい。
そのため、複雑な凹凸のある場合、正しく形状が復元できない場合がある。
2.
対応点
各特徴点の空間座標は、これら特徴点が各画像のどこに写っているか、その位置(対応点座標)をもとに計算する。そのため、
・ 対応点座標に誤差があると、計算した空間座標に誤差が生じ、形状を正しく表現できない。
・ 多数の対応点を調べ座標を入力するのは大変なので、自動化したい。
3.パターンの貼付け
各撮影画像は、撮影条件が必ずしも同じでないので、これらの画像から貼付けを行うと、色むらが生じることがある。
主な研究テーマ
・ 誤ったポリゴンを修正し、凹凸を正しく表現する。
・ 対応点を自動的に見つける
・ 多数の画像から求めた空間座標の平均化処理法(誤差の最小化)
・ 対応点の入力誤りをチェックする。あるいは、対応点の微小誤差を自動修正する。
・ ポリゴンに画像を貼り付けるにあたって、色むらを生じないように画素値を修正する。