田中 正次(Tanaka Masatsugu)

  教授、工学博士



研究室
数値解析研究室(61号館4階403室)
電話:56-8827

略歴
1927 年生まれ
東北大学理学部数学科 理学士
東北大学大学院理学研究科(数学専攻) 理学修士
東京大学 工学博士 (論文博士)
富士電機製造株式会社研究部研究員
山梨大学工学部計算機科学科・同電子情報工学科教授
日本大学工学部教授

担当科目
線形代数学(1年)、離散数学(3年)、数値計算法2(3年)

研究テーマ
常微分方程式の普通の(硬くない)初期値問題の解法としては,一般階法では 陽的ルンゲ・クッタ法,多段階法ではアダムス法が広く実用に供されている.ま た,硬い微分方程式に対しては,陰的ルンゲ・クッタ法やその変種がこの分野に 働く人々の注目を集めている.
これまで,高次陽的ルンゲ・クッタ法の埋め込み公式が能率と精度の二つの観 点から科学者や技術者にとって愛好されていることに着目し,そのための基礎研 究として長年にわたり高次陽的ルンゲ・クッタ法について研究してきた.また, かなり以前から硬い微分方程式の解法としての陰的ルンゲ・クッタ法の最適化に ついて研究してきたが,現在では陰的ルンゲ・クッタ法の評価法の確立とそれを 用いた評価システムの作成を急ぎたいと考えている.
所属学会
情報処理学会,日本数学会,日本応用数理学会

代表的論文
  1. Runge-Kutta法の打切り誤差の評価について、 田中正次,情報処理学会誌(17巻12号),PP.1143〜1151, 昭和51年11月,情報処理学会
  2. Pseudo-Runge-Kutta法とその2nd及び3rd order Runge-Kutta法の打切り 誤差評価への応用について、 田中正次,情報処理学会誌(10巻6号),PP.406〜417, 昭和44年6月,情報処理学会
  3. 9段数7次陽的Runge-Kutta法の最適化について、 田中正次,村松茂,山下茂,情報処理学会誌(33巻12号),PP.1512〜1526, 平成4年12月,情報処理学会 (情報処理学会平成5年度論文賞受賞論文)
  4. 2段数陰的Runge-Kutta法について、 田中正次,山下忠志,山下茂,情報処理学会誌(36巻2号),PP.226〜235, 平成7年2月,情報処理学会
  5. 数値計算ハンドブック・常微分方程式の数値解法、 大野豊,磯田和男監修,田中正次, オーム社,PP.193〜259


数値解析研究室61号館4階403室)

指導教員名
田中 正次

研究室の方針
夏休みまでに「常微分方程式の初期値問題の数値解法」について一通りの勉強を終え, 8月からテーマ毎に分かれさらに突っ込んだ知識を身につけ,早めに卒論をまとめる. 卒論のゼミや打ち合わせへの欠席は厳に戒めたい.

卒業研究テーマ
  1. 硬い微分方程式の初期値問題の解法の数値実験による比較
  2. 硬い微分方程式を検出するための公式の誘導
  3. 陰的Runge-Kutta法の打切り誤差を評価するためのプログラムの作成
  4. 陰的Runge-Kutta法の安定性を評価するためのプログラムの作成
  5. 硬い微分方程式を解くための数学ソフトウエアの作成

卒業研究テーマに関連した科目名
数値計算法2


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